ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play

概要

月刊ぷらざ6月号

・GOMA・・KU・『伊豆半島がユネスコ世界ジオパークに認定』。そのニュースが舞い込んできたのは、まさに伊豆市へ向かう新幹線の中だった。聞き馴染みのない言葉をすかさずスマートフォンで検索する。3年前にユネスコの正式事業となった世界ジオパークは、言わば世界遺産の地質版。多くの地域が認定を目指し、様々な活動を行っている。伊豆半島は元々太平洋沖にあり、プレートの移動によって半島化。その後、地殻変動や火山活動を繰り返し、独特の自然環境を生み出してきた。そういった特異な地質やそれらを活かした取り組みが評価されたという。切り立った岩壁の山、美しい渓流…。車窓から望む景色に壮大な地球のドラマを感じ、おのずと胸が高鳴る。 鉄道とバスを乗り継ぎ修善寺に到着すると、平日でも結構な人出で賑わっていた。弘法大師が開いたとされる『独と っ鈷この湯』や無料の足湯、趣ある老舗旅館など伊豆最古の温泉地と言われるこの地では、自然の恩恵をそこかしこで感じ取ることができる。特に驚いたのは最初に訪れた『修禅寺』の手ち ょうずや水舎。柄ひしゃく杓を取ると、なんと水が温かい。龍の口から温泉が流れ出ているのだ。思いがけないおもてなしに嬉しくなり、いつもより入念に手と口をすすいだ。本堂の前で手を合わせるとまだ温もりが残っていて、気持ちも和らぐ。「素敵な旅になりますように」 心の中で祈願し、意気揚々と散策へ繰り出した。 温泉街は土産物屋に喫茶店、食事処、さらには昔懐かしい遊技場もあったりして、歩いているだけでワクワクする。ふと横道にそれると桂川に架かる朱い橋があり、その先に『竹林の小径』が見えた。朝のうちに降った雨が辺りをしっとり濡らし、薄日に反射して竹の葉が煌めいている。川のせせらぎに葉擦れの音、湿った土の匂い?。ゆるやかな時の流れを噛み締めるように深く息を吸い込んだ。福地山 修しゅ禅ぜん寺じ約1200年前に弘法大師が開基したと伝わる古刹。鎌倉時代には源氏一族興亡の舞台となり、2代将軍源頼家が幽閉された場所としても知られる。寺宝を公開する宝物殿など見所が多い。(伊豆市修善寺964/8:30?16:30※10?3月は?16:00/宝物殿 大人300円、小中生200円/無休※宝物殿は臨時休有/TEL.0558-72-0053/http://shuzenji-temple.com/)山門 本堂看板犬の護ご摩ま空くう温泉が流れる手水舎伊豆半島が世界ジオパークに!今年4月、ユネスコ世界ジオパークに認定された伊豆半島。太平洋にあった火山島が本州に衝突し半島化したもので、度重なる地殻変動や火山活動で形成された変化に富む地形が特徴(修善寺に湧く温泉もその恩恵の一つ)。今回の認定で、その地質学的な価値が世界に認められたことになる。※ジオパークとは地質遺産を保護しながら、観光や教育活動に活かし、地域を発展させることを目的としたエリアのこと。NEWSとぷらざの旅がスマホでも見られます!47ぷらざの旅静岡県中伊豆の旅